沖縄での子育て・教育

沖縄は子育てしやすいの?子育て支援や教育環境、移住支援まで徹底解説!

沖縄への移住を考えているけれど、子連れとなると、そう簡単に行動に移せないですよね。

沖縄って、子育てしやすいの?
生活環境ってどんな感じ?
どんな子育て支援があるの?
教育環境はいいの?

といった、子連れだからこそ不安になることが多いと思います。

そこで、この記事では、沖縄県に子連れで移住を考えている方へ向けて、沖縄県の生活環境や子育て支援制度、教育環境について紹介しています。また、沖縄で子育てするメリットとデメリット、子連れでの移住がおすすめの市町村、移住支援についても説明しています。

この記事を読めば、沖縄の子育て環境がイメージできます。ぜひ、子連れで沖縄移住を検討する際の参考にしてくださいね。

沖縄県の基本情報

まず、沖縄の気候や暮らしについてです。日本の最南端である沖縄ならではの気候は、他の都道府県とは異なるところが多いです。また、沖縄には独特の文化が残っているので、暮らしにも特徴があります。移住する前に知っておくと、安心ですね。

沖縄の気候

沖縄は、他の都道府県に比べて温暖な気候で、1年を通して寒暖の差があまりない地域です。

1年間の平均気温は約23℃で、真冬でも10℃を下回ることはほとんどありません。また、30℃を上回る日が年間を通して約80日と多いですが、海に囲まれているので、35℃以上の真夏日になることは少ないです。

出典:おきなわ島ぐらし 沖縄について

過ごしやすい気温の沖縄ですが、紫外線台風には注意が必要です。

沖縄は紫外線が特に強い地域なので、紫外線対策が必須です。小さなお子さんは特に、大人よりも肌が弱いので、日焼け止めクリームや帽子は欠かせません。

また、沖縄は台風の通り道になりやすく、6月~10月の間は平均7~8個の台風が接近または上陸します。台風対策も必須です。

沖縄の暮らし

食文化

沖縄にはアグー豚やゴーヤ、パッションフルーツやマンゴーなど、個性的な食材や特産品があります。沖縄料理は、学校の給食にも出るので、お子さんがこれまで食べたことのない料理もあるかもしれませんね。

交通

沖縄には鉄道がありません。そのかわり、乗用車やタクシー、バスなどが活躍しています。 また、沖縄には離島がたくさんあり、船やフェリーも欠かせない交通手段です。

地域のつながり

沖縄の人は、一族間の結びつきや地域社会のつながりをとても大切にします。そのため、昔から大切に受け継がれてきたお祭りや地域のイベントが多くあります。

沖縄の子育て環境

子育てをしていると、子育て支援制度や助成金、病院、公園、保育園等の子育て環境は特に気になるポイントではないでしょうか。こちらも移住前に把握しておきたいですよね。

助成金や支援金は?

こども医療費

まず、こども医療費についてです。沖縄県の子ども医療費は、令和4年4月から、全ての市町村で、中学卒業までのお子さんの通院・入院にかかる医療費が無料になりました。市町村によっては、高校卒業までのお子さんを対象にしているところや、入院時の食事療養費も無料にしているところもあります。

参考:沖縄県公式ホームページ 子ども医療費助成制度について

学校給食費の無償化

次に、学校給食費の無償化についてです。2023年現在、沖縄県では、14市町村で小中学生の給食費が全額助成されています。また、5つの市町村で第3子以降全額助成、10の市町村で一部助成されています。

【学校給食費全額助成している市町村】
名護市、宜野湾市、宮古島市、国頭村、本部町、宜野座村、金武町、伊是名村、嘉手納町、北谷町、粟国村、渡名喜村、多良間村、与那国町

【第3子以降全額助成している市町村】
沖縄市、石垣市、伊江村、中城村、渡嘉敷村

【一部助成している市町村】
浦添市、豊見城市、大宜味村、東村、恩納村、読谷村、北中城村、久米島町、南大東村、竹富町

沖縄県では、給食費全額無償化に向けて動きが進んでいるので、今後、給食費が無償化になる市町村が増えると言われています。また、認可保育園、認可外保育園、幼稚園の給食費を無償にしている自治体もありました。

参考:沖縄タイムスプラス

その他の支援金

その他の子育て支援制度については、市町村によって違いがあります。調べてみると、北部エリアの市町村で、手厚い支援制度が見られます。

【国頭村】
出産祝い金の支給:第1子50,000円、第2子100,000円、第3子以降200,000円
保育料助成:1人目上限12,000円、2人目上限6,000円、3人目以降無料
入学祝金、卒業祝金それぞれ50,000円

参考:国頭村役場 定住支援一覧

【東村】
出産祝い金の支給:第1子100,000円、第2子200,000円、第3子以降300,000円

参考:東村役場 子育て・教育・文化

【恩納村】
小学校・中学校の入学祝金それぞれ5万円

参考:恩納村役場 子育て支援

【今帰仁村】
出産祝い金の支給:第1子20,000円 、第2子30,000円、第3子70,000円、第4子以降 100,000円
新型コロナウイルス対策大学生等応援給付金:大学生1人5万円

参考:今帰仁村役場 子育て・教育

【竹富町】
出産祝い金の支給:第1子50,000円、第2子100,000円、第3子以降150,000円

参考:竹富町役場 子育て・教育

【伊江村】
出産祝い金の支給:第1子20万円、第2子30万円、第3子50万円、第4子80万円、第5子以降 100万円
離島高校生修学支援補助制度:年間24万円

参考:伊江村役場 ライフイベント

病院は通いやすい?

沖縄県内の大きな病院は、那覇市のある南部に多く、北部にはあまりありません。また、沖縄県には37の有人離島がありますが、その多くは病院がなく、診療所があるところが多いです。

小児科も同じく、那覇市などの都市部には多くありますが、ほとんどの市町村にあります。かかりつけ医は見つけやすいでしょう。しかし、中には、小児科が1つしかない自治体もあります。離島では子どもも診てもらえますが多くは診療所です。

公園はあるの?

沖縄県内には、自然豊かな公園がたくさんあります。紫外線が多いので、木陰のある公園が多いです。

また、乳幼児が楽しめる小さめの遊具から、小学校高学年も大好きな大型遊具のある公園がたくさんあります。秋冬でも半袖で外で遊べる沖縄なので、遊具が揃った公園はお出かけ先として重宝しますね。

保育園は預けやすい?

沖縄県の保育園の待機児童は、自治体によって差があります。沖縄県内でも人口の多い都市部では、待機児童も多い傾向があります。逆に、人口が少ない北部や離島の保育園は、待機児童が毎年0人という自治体がほとんどです。

【待機児童が多い市町村】
那覇市、宜野湾市、浦添市、名護市、糸満市、沖縄市、豊見城市、読谷村、北谷町

参考:沖縄県子ども生活福祉部 令和5年4月1日時点における沖縄県の待機児童数について

小学生の放課後の過ごし方は?

共働きの家庭にとって、小学生になってからの放課後の過ごし方も重要ですよね。沖縄県内の市町村には、小学生の放課後の預け先として、放課後子ども教室があります。しかし、保育園の待機児童問題と同様、自治体によっては放課後子ども教室がいっぱいで預けられないところもあるようです。

放課後子ども教室に入れなかった場合は、その代わりとして、習い事をさせているご家庭が多いようです。

おきなわ子育て応援パスポート

沖縄県の子育て世帯の強い味方、「おきなわ子育て応援パスポート」は、優待や割引、特典などが受けられるサービスです。

使えるお店は沖縄県内はもちろんのこと、全国に協賛店があるので、旅行や帰省といった県外へ行った時にも使えます。使えるお店や施設には、利用可能を知らせるマークがあります。

また、「おきなわ子育て応援パスポート」のホームページで、協賛店や施設を探すことができます。「キッズルームのあるお店」や「離乳食持ち込みOKのお店」、「授乳室のある施設」といった目的に合わせた探し方ができて便利です。さらに、子育てに関するオススメの情報やイベントの検索等もできますよ。

参考:おきなわ子育て応援パスポートホームページ

沖縄の教育環境

次に、沖縄の教育環境についてです。学力が低いというイメージがある沖縄ですが、実際はどうなのか、調べてまとめました。

沖縄の小中学生の学力は?

まず、小中学生の学力についてです。文部科学省が実施した2023年の全国学力テストの結果は、

【小学生】
国語 45位(正答率:全国平均より2.2ポイント低く65%)
算数 47位(正答率:全国平均より4.5ポイント低く58%)

【中学生】
国語 47位(正答率:全国平均より4.8ポイント低く65%)
算数 47位(正答率:全国平均より9ポイント低く42%)
英語 47位(正答率:全国平均より9.6ポイント低く36%)

残念ながら、どの分野でも全国平均を下回っています

過去には、小学生の学力テストで、全国34位、全国6位といった上位をとったことがありました。

沖縄の高等学校・大学は?

まず、高等学校についてです。沖縄県内には、高等学校が約60校ありますが、全体的にレベルは低いです。沖縄の公立高校の偏差値は、30台後半〜40台後半の高校が多く、沖縄県の高校全体の平均偏差値は41.8、公立平均は41.1、私立平均は55.1となっています。いちばん偏差値の高い高校は、沖縄尚学高校と開邦高校で、偏差値は67です。

沖縄県は海に囲まれているので、県外へ進学するのが難しく、選択の幅がせまくなってしまいます。また、離島には高校がないので、沖縄本島へフェリーを使って通学したり、寮のある高校を検討したりする必要があります。

参考:高校偏差値.net

次に、大学についてです。沖縄県には、沖縄大学や琉球大学を始め、8つの大学があります。偏差値は40台前半~50台前半です。大学に関しては、県外に出て一人暮らしをする人が多くなります。

参考:Benesse マナビジョン

沖縄で子育てするメリットとデメリット

次に、沖縄で子育てするメリットとデメリットです。沖縄だからこそ得られる子育てのメリットがある一方で、やはりデメリットもあります。メリットとデメリットをどちらもチェックして、後悔しない移住にしたいですよね。

メリット

  • 子育て世代が多い
  • 産休や育休に理解がある
  • 子どもに対してフレンドリー
  • 家賃が比較的安い
  • 自然が豊か
  • 気軽に離島めぐりができる

子育て世代が多い

沖縄県の出生率は49年連続で全国1位を誇ります。子育て世帯が多いので、移住しても子育て仲間がたくさんいます。また、3~5人兄弟は当たり前で、子だくさんの家庭が多いです。

産休や育休に理解がある

兄弟の多い子育て世代が多いため、共働きの家庭も多いです。そのため、産休や育休には理解があります。自分も子育てをしているから「おたがいさま」という意識が根付いているようです。子育てしながら働くのは申し訳ない気持ちになりやすいですが、理解のある環境だと働きやすいですね。

子どもに対してフレンドリー

沖縄は、子育て世代だけでなく、地域の方もあたたかくフレンドリーな方が多いです。子どもを連れて歩いていると、声をかけてくれたり助けてくれたりという光景は当たり前のように見かけられます。

沖縄の出生率が高いのは、こうした子育てに優しい環境であることも理由の1つだと言えるでしょう。

家賃が比較的安い

沖縄県の家賃は、全国平均より少し安い相場になっています。那覇市がいちばん家賃相場が高く、那覇市から離れるほど安い傾向があります。自然が多く残っている北部エリアの家賃相場は特に安いです。

自然が豊か

沖縄県は海に囲まれているので、いつでも海を身近に感じることができます。沖縄の海は、透明度が高く、砂浜も白くて美しいことが特徴です。海に関するアクティビティも充実しているので、海の近くで子育てしたい人にとってはぴったりです。

また、北部エリアには、手つかずの自然が残っている地域が多くあります。海だけでなく、緑いっぱいの自然の中で、のびのびと子育てができます。

気軽に離島めぐりができる

沖縄本島の周りには、フェリーを使って気軽に行くことができる離島がたくさんあります。離島は、リゾート地としても人気のある場所ですが、そんな離島へ日帰りで遊びに行けるのも沖縄ならではです。

デメリット

  • 小児科の順番待ちが長い
  • 保育園や放課後子ども教室が不足ぎみ
  • 時間にルーズ
  • 偏差値の低い学校が多い

小児科の順番待ちが長い

子育て世代が多いから故の悩みの1つが、小児科の順番待ちが長いことです。子どもの数が多いので、どうしても、小児科が混んでしまいます。1時間待ちは当たり前と思っておいた方がいいでしょう。

保育園や放課後子ども教室が不足ぎみ

子育て世代が多いと、保育園や放課後子ども教室が不足ぎみになります。自治体によっては、保育園の待機児童が多かったり、放課後子ども教室に入れなかったりします。放課後子ども教室の代わりとして、習い事に通わせている家庭も多いです。

時間にルーズ

沖縄県民の特徴としてよく挙げられるのが、のんびりしているという点です。遅刻は当たり前という感覚が普通なので、真面目な人には合わないかもしれません。

偏差値の低い学校が多い

沖縄県内の高校や大学は、全国平均よりも偏差値が低い学校が多いです。高校全体の平均偏差値は41.8、大学の偏差値は40台前半~50台前半です。

高校については、偏差値が60以上の学校は6校しかなく、いちばん高い学校の偏差値は67です。学力の高い高校へ通わせたい場合は選択肢が少ないのがデメリットです。

また、残念ながら沖縄県内の小中学校の学力テストは全国47位という結果です。学力を伸ばしたいと考える場合は、塾に通わせることを検討する必要がありそうです。

子連れでの移住にオススメの市町村、オススメでない市町村

沖縄には、那覇市を始めとした都市部から、離島まで、41の市町村があります。市町村によって、小中学校や病院の数、交通の便に違いがあるので、子育てしやすいかどうかという点でも市町村によって差があります。

子連れ移住にオススメの市町村

子育て世代にとっては、交通の便が良く、買い物スポットや病院が近くにある、学校に通いやすい場所が住みやすいですよね。

利便性の良いところに住みたい

利便性が良いオススメの市町村は、那覇市、浦添市、豊見城市、南風原町、名護市です。

那覇市と浦添市には、沖縄で唯一のモノレール「ゆいレール」が那覇市内を走っており、那覇空港へのアクセスが抜群に良いです。また、バス路線も多くあるため、車を運転しない人も暮らしやすいです。

さらに、病院や買い物スポットが多いので、利便性抜群です。また、学校の数も、子どもの数も多いです。小学校の中には、900人を超える大規模小学校もあります。

豊見城市と南風原町は、那覇市のベッドタウンと呼ばれている市町村です。道路が整備され、土地開発も進み、ベッドタウンとして急成長しています。そのため、移住によって人口が増えており、特に子育て世代が増えている地域です。店舗や住宅も増えているので、今後はさらに住みやすくなるでしょう。

ちなみに南風原町は、子ども医療費が手厚く、0歳から高校卒業まで通院・入院にかかる費用の自己負担がありません。

名護市は、北部エリアの中心都市です。沖縄本島のちょうど中心あたりに位置しているので、沖縄のどこへ行くにも行きやすい場所です。高速道路が走っており、高速バスや路線バスもあるので、交通の便は良いです。また、病院や買い物スポットも一通り揃っています。

名護市も、子ども医療費の助成を高校卒業までを対象としています。また、小中学生の給食費は全額無償です。子育て支援が手厚い市町村の1つです。利便性の良い場所でありながら、沖縄北部ならではの自然も感じられる、移住先として人気の市町村です。

自然豊かな土地に住みたい

交通の便や生活の利便性よりも、自然豊かな土地を選びたい場合は、北部に位置する市町村がオススメです。

中城村や北中城村は、豊かな自然と沖縄ならではの文化が感じられる土地でありながら、名護市や那覇市へのアクセスも比較的良いのでオススメです。

国頭村は沖縄本島のいちばん北にある市町村で、沖縄の大自然が多く残っています。自然豊かな土地でのびのびと子育てしたい方にはオススメです。また、国頭村は子育て支援も充実しており、出産祝金や入学祝金など、村独自の支援金があります。

離島に住みたい

離島を選びたい場合は、石垣島をオススメします。石垣島は、離島の中ではいちばん移住者が多く、知名度も高いです。人口も生活に必要なものは島にあるお店で十分揃えることができます。移住者が多いので、移住者ならではの悩みを共有したり助け合ったりすることもできるのが魅力的です。

子連れ移住にオススメしない市町村

子連れの場合、特に気になることの1つが、治安ではないでしょうか。比較的治安の良い場所として知られている沖縄県ですが、中には気を付けた方が良い場所もあります。

それは、米軍基地近くや、歓楽街周辺です。米軍基地が近くにあると、騒音や治安に不安があります。金武町と北谷町は、町の半分以上が米軍基地なので、注意が必要です。

また、「コザ」と言われる地域の近くも注意が必要です。「コザ」とは、沖縄市の中心市街地であるコザ十字路から胡屋地区、中の町地区まで広がる文化圏の愛称で、かつてのアメリカの文化が色濃く残っています。そのため、夜になると、ロックバーなどが営業し始め、外国人が集まります。中には、アメリカのスラム街のような場所もあるようです。治安が良いとは言えない地域になっています。

那覇市にある松山も、あまり治安が良くありません。居酒屋やクラブなどが多く、沖縄最大の歓楽街と言われています。子連れには避けたい地域の1つです。

沖縄の移住支援

最後に、沖縄県の移住支援について紹介します。

沖縄県公式の移住応援サイト「おきなわ島ぐらし」

「おきなわ島ぐらし」は、沖縄県公式の移住支援サイトです。移住者向けの住まい探しや仕事探しの情報、子育て支援情報を始め、移住相談会のイベントや座談会、移住体験について知ることができます。

中でも移住体験は、実際に移住する前に、その土地の暮らしを実際に肌で感じることができるのでオススメです。

まとめ

今回は、沖縄県の子育て環境について紹介しました。

沖縄県は、出生率全国1位で子育て世代が多く、子育て支援が充実している自治体もたくさんあることが分かりました。また、子育てに理解があって仕事がしやすく、暖かい声をかけてくれる地域の人が多いという、子育て世代に優しい環境です。

さらに沖縄県は、1年中温暖な気候なので過ごしやすく、海や山などの大自然や、沖縄ならではの文化を感じながら、のびのびと子育てができます。

子連れでの移住先として、沖縄県をぜひ検討してみてくださいね。