沖縄での子育て・教育

沖縄移住者に多いインターナショナルスクール小学校受験で不合格(泣)

子どもをインターナショナルスクールに通わせるために沖縄移住をする人も多いのを知っていますか?

沖縄のインターナショナルスクールは東京などに比べると、かなり安いですし、その割にネイティブの英語に触れる機会も多いため、わざわざ子どもをインターナショナルスクールに通わせて英語を学ばせる親もいます。

私は、インターナショナルスクールの小学校に通わせることが目的で沖縄移住したわけではないのですが、子どもの将来を考えた時に英語は必須と思い、小学校受験(沖縄アミークス)をして、結果不合格でした(泣)。笑ってください。

でも、負け惜しみでなく落ちて正解だったと思えるので、記事にしましたので参考になれば幸いです。

インターナショナルスクールに入学させる目的で沖縄移住する人は多い

移住してから知ったことなのですが、インターナショナルスクールに通わせる目的で沖縄移住している人は結構いるようです。芸能人の子供なども沖縄のインターナショナルスクールに通っているようで、バカンス気分を沖縄で味わいながら、学費を押さえられるので、自由な暮らしをしている親御さんからするとかなりメリットのある選択
なんだと納得しました。

また、沖縄には米軍基地もあり、アメリカ人も多いので、街中やスーパー、お店などでは良く出くわします。店の店員さんは英語ができた方が良いですし、ネイティブ英語に触れるにはもってこいの場所でもあります。この背景から、インターナショナルスクールの数も多いのも特徴です。

給与水準が低い沖縄で、なおかつインターナショナルスクールの数も多い。そういうわけで、インターナショナルスクールの料金自体も安い状態になっているのだと思います。この沖縄の独特の環境は、本気で子どもに英語を身に付けさせたいならば良い選択だなと思います。

でも、うちの子供は入学試験に落ちて、入らなくて(入れなくて)よかったという結論になるわけですが・・・

沖縄の有名インターナショナルスクールのアミークスに小学校受験

子どもには将来のために英語を話せるようになってほしいと前から考えていました。なので、幼稚園はインターナショナルスクールに通わせていました。

といっても、お勉強感がある感じでは全くなく、英語に触れる機会が多いという程度のゆるい感じの幼稚園です。

色々調べたのですが、沖縄で「一条校」に認定されているのは、たしかアミークスだけだと思います。
※「一条校」とは、文部科学省から認定を受けている学校です。

オキナワインターナショナルスクールという別の学校もあるのですが、ここは国際バカロレア(IB)の認定校ではあるものの、一条校ではありません。

こんな感じですが、小学校受験を決意しました。

なんで小学校受験をさせたのか?

そもそも、なぜ小学校受験をさせたのかということですが、学力レベル最低とも言われる沖縄の公立校に子どもを通わせたくないという一点に限ります。

私立小学校に通わせるのはどちらかというと反対で、

・子どもには自然の中で伸び伸びと過ごしてほしい
・泥んこになって遊んでほしい
・友達と楽しく過ごしてほしい

というのが教育方針の根底にあるのですが、沖縄の小学校や子供の状況を考えると、公立小学校はマイナス面の方が大きく思いました。

というのも、

・勉強する子の足を引っ張る
・出る杭は打たれる文化
・移住者に対するレッテル

が沖縄には根強くありそうで、こんな環境で子どもを過ごさせたくないというのが私立受験の一番の理由です。

もちろん、こんなものはどこの地域でもあるだろうし、沖縄でもこうじゃない学校、(例えば那覇の泊あたりはおそらく大丈夫?)という考えはあったのですが、ババを引いたときのデメリットがデカすぎると感じました。(今さら泊に引っ越せないし泊は泊で色々ありそうだし・・・)

色々調べていく中で、沖縄の田舎ほど環境はヤバい可能性が高まるということも分かりました。もちろん、一概には言えませんし、その場所によるのですが、当時住んでいる学区はリスクが高いと判断しました。

基本、運は良いことは自覚しているので、大ハズレの可能性は低いと思いましたが、小学校6年、中学校3年、という9年間は長いですし、子どもの運はまた別とも思いました。

そういうわけで、小学受験をすることにしたのです。

なぜ、アミークスにしたのか?教育内容

数あるインターナショナルスクールの中でアミークスに惹かれた理由は自然に囲まれた環境がものすごく魅力的だったからです。学校には馬もいて、こんな環境で子どもが過ごせたらいいなあと学校見学の際に感じました。

アミークスは日本語+英語を両方を使います。この点も良かったです。

また、選択肢は多いようで日本人にとっては少なく、認定や日本語をベースに考えると、アミークスかオキナワインターナショナルスクールくらいしか選択肢はない感じです。

アミークスは敷地内に一度でも入ると魅力に惹かれると思います。

結果は不合格(泣)

そんなこんなでアミークスを受験しましたが、結果は不合格でした。。。

元々はお受験など考えていなかったので、こんなに本格的なんだなとちょっと驚きました。もちろん準備はしましたが、合うう合わないの部分や子供の様子などもあるので、まあ仕方ないことだと納得しました。

試験の内容は
・両親と校長の面接&その間に子どもの面談
・子どもだけの試験(後日)
という感じでした。

面接では、志望動機や子育ての方針など一般的な質問です。その間に子供はパーテーションを隔てた先で、1人の担当者に名前を聞かれたり一緒に遊んで様子を観察されます。

後日は子供だけの試験で、複数の子供とのグループワークなどです。

1週間ほどで郵送で結果が送られてきて、不合格でした。(泣)

【後付けだけど本心】インターナショナルスクールに落ちて良かった理由

アミークスに落ちたこともあり、思い出したように「インターナショナルスクールのデメリット」について調べました。

というのも、教育者の多くが、英語教育は非推奨で、

・インターナショナルスクールは不要
・語学、読解力が最重要

と言っていたり、

海外への留学経験もあり英語を話せて、海外に住んでいる知人は、

幼稚園だけインターナショナルスクールで耳だけ慣れさせて、小中高は日本語の学校に行かせて、大学で留学なども含めて検討という流れがオススメと言っていたり、

実際どうなの?と思い改めて調べました。

確証バイアスがかかっていることも織り込み済みで調べましたが、インターナショナルスクール(小学校)は不要だという結論に達しました。

視点1:英語必須の環境に行くのか?

インターナショナルスクールに通わせる必要性の一つに、「英語必須の環境に行くのかどうか?」があります。

例えば、仕事の都合などで、数年後にアメリカなど英語圏に住むことが決まっている、海外留学確定、などであればインターナショナルスクールは良い選択になります。というか、これしか選択肢はないでしょう。

逆に、

・英語を使う環境が確定しているわけではない人
・子どもが英語を話せたら嬉しいなくらいの人

は、インターナショナルスクールはデメリットの方が多いです。

もちろん英語話せればいいけど、MUSTではなく、親のエゴ、WANTでした

視点2:バイリンガルになる難易度?

よくよく考えたら、バイリンガルは無理ゲーに近いのでは?と思いました。つまり、子供は超絶優秀なのか?にYESと答えられないとキツイと思います。

子どもがめちゃくちゃ優秀で、勉強好きならインターナショナルスクールの選択肢もアリだと思います。ただ、色々調べたところ、基本は英語・日本語のどちらも中途半端になるルートが多いことに気付きました。

その理由を一言で言えば、日本語の難易度が高すぎることです。

もう少し具体的にすると、

・日本語の方が漢字、文法など明らかに難しい
・単語も英語の方が明らかに簡単(26文字の組み合わせ)
・英語で済むなら漢字などやらない

ということです。

英語と日本語を同時に学んで、英語を使う環境であれば日本語など進んで学ばない=日本語がおろそかになる

この流れができやすいようです。

考えてみれば、小学校時代 漢字ドリル好きでしたか?私は、勉強嫌いじゃなかったけど、それでもそんなに好きではなかったです。

また、学校が英語オンリーだった場合、日本語の語彙が少ないのことを家庭で補えるのか?という問題が出てきます。この点で言えば、家庭で使う語彙は日常会話レベルなので、中途半端になります。

では、英語が話せる子ども、英語で友達と話している子どもに、難しい日本語を学ぶモチベーションがあると思いますか?これも人によると思いますが、わざわざ難しい日本語を学ぼうという子どもは少ないと感じます。

これらは状況によりますし、あくまで英語中心の環境の中で日本語を家庭を中心に学ぶ場合の話です。

でも、子どもがこのような状況になった場合に強制でやらせるのか?という話になります。

つまり、結局どうしたいのか?英語が必須なのか?に行きつきます。

親からするとインターナショナルスクールにお金を払えば、子供が勝手にバイリンガルになると思ってしまいがちですが、子どもからするとたまったものではありません。違う言語を学ぶのは大人でも大変です。子どもで吸収が早いとかの問題ではなく、嫌なものは嫌だと思います。

どちらも中途半端になる大きなリスクを取れるか?

これに尽きると思います。

私の場合には、日本語は、一般的な日本人のレベルにはしたいと思っていますが、日本語の難易度からすると、インターではかなり難しいと感じました。

もちろんやり抜いたり、優秀なお子さんなら、バイリンガルになるでしょう。正直、失敗例ってあんまり聞かないですが、調べていくと少し出てきます。

また、インターナショナルスクール出身の人に多いのが、「アイデンティティの崩壊」という問題です。自分は日本人なのか?国籍は日本だけど、いったいどんな存在なのか?このような葛藤が生まれるようです。

これらを考えて、インターナショナルスクールに入らなくて(入れなくて)良かったと心底思いました。

面談時に聞いてみたかったこと

参考までにアミークスの面接時に聞けばよかったなと思うことを書いておきます。

アミークスは「自主性」重んじているのですが、ここについてです。

普通に考えたら、漢字はやらなくなったり、どちらかの言語に偏りそうだけど、その辺どうしてるのかな?どう考えているのか?

という点は、後付けですが疑問に思いました。もしアミークスを受けられる方は、聞いてもいいかもしれません。

まとめ:沖縄移住者のインターナショナルスクール受験とその結果の反省

沖縄移住してインターナショナルスクールにチャレンジする人が結構いるということで、インターナショナルスクール受験の経験とその結果について書きました。

受験の動機: 沖縄の公立校に子供を通わせたくないという理由でアミークスに受験。自然体験を重視し、バイリンガル教育に魅力を感じたから。

不合格の結果: 残念ながら不合格。でも、ちょっと考え直してみたら、ガチで必要だったのかも疑問に思い始めた。

後付けの本心: 英語教育は必須ではない。実はバイリンガルにするのはめちゃくちゃ難しく、日本語の学習がおろそかになる可能性も。

後から見てみると、もしかしたら自分のエゴでの選択だったのかもしれない。英語はカッコいいけど、MUSTではなかったのかも。という感じです。

結局、お子さんが伸び伸びと育つ場所を選ぶのが一番。インターナショナルスクールは必ずしも最高の選択ではない、というのが、この体験から学べることだと思います。子供の教育を考える際、どんな教育が一番合っているのか、よく考えてみてくださいね!