沖縄離島の住みやすさ

沖縄移住先に伊平屋村は?住みやすさ・環境・メリット・デメリットを解説

在宅ワークが定着し、職場に出向かなくても仕事ができるようになってきた昨今では、地方移住する人も増えてきました。中でも沖縄の離島は、地方移住を希望する人たちの間で人気の高い場所のひとつです。

そこで本記事では、沖縄の離島である伊平屋村にスポットを当てて、伊平屋村の住みやすさや特徴、メリット、デメリットをご紹介します。賃貸情報や支援制度も紹介しますので、北大東村での暮らしが自分にマッチしているのかどうかを踏まえて参考にしてみてください。

伊平屋村の概要と特徴

 

伊平野村は沖縄県の最北端にあり、那覇市から北方に117kmの場所、東階海洋上に浮かぶ離島村です。沖縄本島運天港からフェリーで約1時間20分で行くことができます。

伊平屋村は、野甫大橋でつながれた伊平野島と野甫島の2つの島からなり、年間を通じて過ごしやすい温暖な気候です。

日本史、琉球史に関り深い島として知られており、琉球王統第一尚氏・尚巴志王の先祖である「屋蔵大主(やぐらうふぬし)の生まれた島とされています。また、天の岩戸伝説でアマテラスオオミカミが隠れたとされる県指定天然記念物「クマヤ洞窟」も有名です。

伊平屋村の場所と特徴

【伊平屋村の場所】

 

【伊平屋村の各情報】

人口・人口密度 人口:1,405人(2021年7月時点)
人口密度:68人/㎢
参考資料:村の概要 – 伊平屋村ホームページ
気候 亜熱帯海洋性気候
年間の平均気温は約22.8℃
1年を通して安定した温暖な気候
米軍基地 なし
道路 【一般県道】
沖縄県道179号田名野甫線(だなのほせん)
路線バス コミュニティバスあり(野甫港、前迫港、田名などを巡行)
港湾 前迫港

野甫港

アクセス 【飛行機】

なし

【フェリー】

運天港(那覇)‐前迫港(伊平屋島) 約1時間20分(フェリーいへや)

※1日2往復

 

 

 伊平屋村の治安状況

伊平屋村は争いごとや犯罪が少なく、治安はいいです。伊平屋駐在所において、1名の警察官が島の治安維持に努めています。

 伊平屋村の騒音状況

島に空港がないため観光客はさほど多くなく、大きな商業施設もありませんので静かな環境です。目立った騒音もありません。

 伊平屋村の渋滞状況

伊平屋村の人口は約1,405人の小さな村です。そのため車の交通量は多くないので事故や工事などを除いて、渋滞することは滅多にありません。

伊平屋村に住むメリット・デメリット

伊平屋村に移住するメリット・デメリットを紹介します。移住の良い面だけでなく、不便な面も踏まえてよく検討してみてくださいね。

伊平屋村のメリット

「いへやじゅうてー」のおもてなし文化

「いへやじゅうてー」とは「伊平屋のおもてなしの心」という意味。伊平屋村に昔から息づいている分かち合いの精神です。

伊平屋村の村民たちは、小さな島にある限られた資源をみんなで分かち合い、見返りを求めず相手に尽くそうとする気持ちを大切にしています。伊平屋村を訪れたら、村民の暖かな親切心に感激することでしょう。

 

手つかずの豊かな自然と絶景の海

伊平屋村の最大の魅力といえば、伊平屋ブルーと呼ばれるキレイな海と飾らない手つかずの大自然です。

島全体の約7割が山で成り立ち、平野部には島では珍しい田園風景が広がります。海岸線にはサンゴ礁が連なり、広大な白い砂浜とエメラルドグリーンの海とのコントラストは本当にキレイです。

また、伊平屋村の自然を体感できるマリンスポーツも豊富で、一年を通して投げ釣りや荒磯釣り、沖釣りといったさまざまな釣りが楽しめますし、島周辺はダイビングポイントとしても人気があります。

 

 伊平屋村のデメリット

住宅探しが難しい

島には不動産会社はなく、住居の供給戸数が少ないので住宅探しは簡単ではありません。

移住者支援である定住促進向け住宅が1棟あり、空きができれば募集がかかります。このようなチャンスを逃さないためにも、何度も島に足を運び、役所に相談・問い合わせをこまめに行うといいでしょう。

 

空港がない

伊平屋村には空港がありません。

現状、本島との行き来はフェリーですが天候の良し悪しに左右されることが多く、欠航することがしばしばあります。またフェリーは1日2便出航していますが、日帰りは厳しいです。仕事や買い物、実家への帰省、物資の供給など、空港があればもっと便利になるでしょう。

島民に対して行ったアンケートでも、空港整備の必要性は問題視されています。多くの島民が伊平屋村に空港ができれば、本島への行き来が迅速になり大変便利になると考えています。

参照元:「伊平屋空港の調査報告書1」に寄せられたご意見(318件)

 

伊平屋村の家賃相場と物件状況

物件の広さ 家賃相場
1ルーム、1K
1DK、1LDK
2DK、2LDK
3DK、3LDK

伊平屋村は、賃貸物件の供給戸数が少なく、2024年1月時点で大手不動産検索サイトへの掲載件数は0件でした。

移住者のための住まいの支援として、伊平屋村では「伊平屋村定住促進住宅」を整備しています。しかし登録物件数は多くありませんので、問い合わせ時には募集していないこともあります。詳しくは伊平屋村役場にお問い合わせください。

参照元:伊平屋村定住促進住宅の位置図及び物件写真

【伊平屋村役場】

電話:0980-46-2001

 

伊平屋村の教育、子育て環境

伊平屋村は、都会ではなかなか見られなくなった「地域全体で子どもを育てる」という環境が残っており、みんなで島の子どもたちを見守り育てていくことが当たり前に行われています。

本章では、伊平屋村の子育て支援の内容や子育て環境、幼稚園から大学までを紹介します。

子育て支援の内容

伊平屋村の子育て支援の一部を紹介します。

学童(わくわくクラブ) 小学生を対象とした学童
無料村営塾(てるしの塾) 小学校6年生と全中学生を対象にした無料の村営塾
子ども医療費助成 中学校卒業までの子ども医療費を助成
離島高校生修学支援補助制度 通学に必要な交通費や居住費の一部を補助
渡航費助成 妊婦健康診査受診のため通院に必要な渡航費を助成
出産祝金 1人目10万円、2人以降20万円の祝い金を支給
入学祝金 小学生5万円・中学生7万円・高等学校10万円の祝い金を支給

 

 公園の数や状況

伊平屋村は、田名・前泊・我喜屋・島尻・野甫の5つの字に分かれていて、田名以外の地区にそれぞれ農村公園があり、子ども向け遊具が整備されています。

田名地区には、国の天然記念物に指定された念頭平松がある公園があり、村民のオアシスとして愛されています。

 保育園・幼稚園一覧

・伊平屋幼稚園

・伊平屋保育所

 H3 小学校一覧

伊平屋小学校

伊平屋中学校

野甫小中学校

高校一覧

伊平屋村には高校がないため、進学する子どもたちは中学を卒業する15歳で島を離れます。本島など島外の高校に通うため寮生活や一人暮らしをする子どもがほとんどです。

このことを「島発ち」や「15の春」といい、伊平屋村では島を巣立つ子どもたちのために「島発ち教育」に力を入れています。

大学・専門学校一覧

伊平屋村には大学・専門学校はありません。

伊平屋村の病院一覧(歯科以外)

伊平屋村には診療所が1つあります。建物は古いですが、島民から愛される診療所です。午前中は一般外来、午後は予防接種や外科的処置、訪問診療を行っています。

【伊平屋村診療の基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村我喜屋217-3

電話番号:0980-46-2116

URL:-

 

伊平屋村の買い物スポット一覧

伊平屋村には大型ショッピングモールや24時間営業のコンビニなどはありません。島での買物はJAコープや個人商店を利用することになります。都会に比べると閉店時間は早いですが、生活に必要なものは揃いますのでそこまで不便は感じません。

伊平屋村の代表的なお買い物スポットを3つ紹介します。

スーパー・ゼンチャン

前迫港のすぐそばにあり、2022年にオープンした新しいスーパーです。

島のコンビニ的存在で、島民や観光客などたくさんの人が利用しています。品揃えも豊富で、本島のコンビニに引けを取りません。

島内の他の商店に比べて遅くまで営業しているので、大変便利です。お弁当やおにぎりも置いてありますよ。 

クレジットカードやwaon、Edyなどの支払い方法にも対応しています。

【スーパー・ゼンチャンの基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村我喜屋217−49

営業時間:7:00~22:00

電話番号:0980-43-5859

URL:-

 

JAおきなわ ハイサイスーパー

伊平屋島の中心にあるスーパーです。品数は豊富で、たいていのものはJAおきなわ ハイサイスーパーで揃います。

お弁当やお惣菜、パンもあります。

島内ではクレジットカードやキャッシュレス決済に対応しているお店が少ないので、何かと現金は必要です。JAおきなわハイサイスーパーにはATMが併設されているので、現金を引き出す時に便利です。

【JAおきなわ ハイサイスーパーの基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村我喜屋257

営業時間:9:00~19:00

電話番号:0980-46-2349

URL:https://www.ja-okinawa.or.jp/store/detail.php?id=481

 

まえどまりスーパー

伊平屋村前迫の中心にある共同売店です。

共同売店とは、集落の住民が共同で出資・運営する商店のことで、沖縄本島や離島の一部に多く残っています。

島内はもとより、沖縄県内の共同売店の中でも品揃えはかなり充実しています。生鮮食品から日曜雑貨、釣り用品まで、所狭しと商品が並んでいます。

【まえどまりスーパーの基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村前泊457

営業時間:7:00~21:00

電話番号:0980-46-2111

URL:-

 

伊平屋村の求人状況

伊平屋村に移住を考えた時、一番気になるのが「仕事」ではないでしょうか。理想の離島生活を送るためには、北大東村に自分に合った仕事があるかどうかは重要なポイントですね。

本章では伊平屋村の求人数や募集の多い仕事、給料の相場を紹介します。

 全体的な求人数と多い仕事

ハローワークでは、伊平屋村の求人数は1件あり、大手求人検索サイIindeedでは9件でした。(2024年1月現在)

基幹産業は水産業、農業ですが、近年では他の離島同様、観光面にも力を入れています。サトウキビの農繁期(1月~3月)には製糖工場での住み込み季節行員が募集されることもあります。

その他には、村営塾の運営・管理の仕事や交通誘導警備員、上水施設運転管理業務など、さまざまな業種の求人募集があります。

 

給料の相場

伊平屋村の年収は全国平均に比べて少ないです。

ハローワーク求人仕事リサーチによりますと、伊平屋村の平均年収は、約270万円です。国税庁が発表した全国の平均年収は約460万円ですので、約190万円の差があります。

また、沖縄県那覇市の平均年収が約330万円ですので、沖縄県の中でも低い水準だと言えるでしょう。

参考元:1 平均給与|国税庁

   :沖縄県 伊平屋村の平均年収・所得と給料水準 (2023年最新データ) | ハローワーク求人検索のシゴトリサーチ

 

伊平屋村のビーチ一覧

沖縄県最北端に位置する伊平屋村は、とても美しい海と砂浜が広がっています。

本章では伊平屋村を代表する3つのビーチを紹介します。

 

米崎海岸

野甫大橋のふもとに広がる海岸で、伊平屋村のメインビーチの一つです。近くには「愛ランドよねざき」というキャンプ場があります。

真っ白な砂浜とエメラルドグリーン色の澄んだ海のコントラストの美しさは伊平屋村で一番。キャンプ場に温水シャワーやトイレが完備されているのも嬉しいポイントです。

【米崎海岸の基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村島尻1982番地

アクセス:前泊港から車で20分

駐車場:あり(無料)

URL:‐

 

潮下浜(すーがはま)

伊平屋島の北端に位置する穴場の絶景スポット、潮下浜(すーがはま)。クバ山の裏側にたたずむ美しいビーチです。

西側に見える無蔵水(んぞみじ)とヤヘー岩の向こうに沈む夕日がロマンチック。昔、島民のデートスポットだったことで有名な場所です。

訪れる人はあまり多くないので、運が良ければビーチを独り占めできるかもしれませんよ。

【潮下浜の基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村

アクセス:前泊港から車で15分

駐車場:あり(無料)

URL:‐

 

クマヤ海岸

クマヤ洞窟の下側に広がる海岸で、きれいな砂浜が続く静かなビーチです。

近くにはクマヤキャンプ場があり、釣りのポイントでもあります。砂浜にはサンゴの欠片が多いので、海水浴よりは散策やキャンプを楽しむのがおすすめ。

簡易トイレやシャワーなどの設備が整っています。

【クマヤ海岸の基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村アッチャビシ原2598-1

アクセス:前泊港から車で15分

駐車場:あり

URL:‐

 

 伊平屋村の観光スポット一覧

200mを超える山々や広々と広がる田畑、エメラルドグリーンのキレイな海など、豊かな自然が魅力の伊平屋村。

本章では、そんな伊平屋村に行ったら絶対に見ておきたい、おすすめの観光スポットを3つ紹介します。

 

 クマヤ洞窟

伊平屋島の北側、海を目の前にあるクマヤ洞窟は、日本最南端の「天の岩伝説」が残る場所。沖縄県の天然記念物に指定されています。

江戸時代の国学者藤井貞幹が、アマテラスオオミカミの天の岩戸は伊平屋の地にあると唱えた場所が、このクマヤ洞窟です。

人が1人やっと通れるくらいの狭い入口を抜けると広さ約600mの広い空間が広がっています。まるで別世界に入り込んだような神秘的な雰囲気を体験することができますよ。

画像引用元:観光ガイドマップ – 伊平屋村ホームページ

【クマヤ洞窟の基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村田名

営業時間:24時間

アクセス:前泊港から車で約20分時間

駐車場:あり(5台)

電話番号:0980-46-2001(伊平屋村総務課)

URL:http://www.iheyazima-kankou.jp/play/iheya/

 

 念頭平松(ねんとうひらまつ)

横に這うように枝が広がった、国の指定天然記念物である琉球松です。沖縄県の五枝のマツと並んで、沖縄県の2大名松とされています。

樹齢約300年、樹高約8m、枝の長さ約25mですので、かなりの大きさです。

周辺一帯が「念頭平松公園」として整備されており、トイレなどの設備はキレイです。念頭平松は一見の価値がありますので、伊平屋村を訪れた際にはぜひ訪ねてみてください。

画像引用元:観光ガイドマップ – 伊平屋村ホームページ

【念頭平松の基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村田名

営業時間:24時間

アクセス 前迫港から車で約115分

駐車場:あり(20台)

電話番号:0980-46-2001(伊平屋村総務課)

URL:http://www.iheyazima-kankou.jp/play/iheya/

 

田名のクバ山

田名のクバ山は伊平屋島最北端の田名崎の山のことで、クバ(ビロウ樹)の原生林に覆われていることから、クバ山と呼ばれています。

クバは沖縄古来より神のよりしろとされており、クバ山は神聖な場所として島の人々から愛されてきました。

高さは94mあり、昭和33年に沖縄の天然記念物となりました。頂上には沖縄最北端の灯台があります。

画像引用元:観光ガイドマップ – 伊平屋村ホームページ

【田名のクバ山の基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村田名

営業時間:24時間

アクセス 前泊港から車で約35分

駐車場:あり(5台)

電話番号:0980-46-2001

URL:http://www.iheyazima-kankou.jp/play/iheya/

 

伊平屋村のカフェ・コワーキングスペース一覧

離島にもリモートワーカーが利用できるワーキングスポットも増え始めています。残念ながら伊平屋村にはコワーキングスペースはありませんが、ドリンクや喫茶メニューを出すカフェがいくつかあります。

本章では、伊平屋村のカフェを紹介します。

 

 Umi Cafe Iheya

2020年5月にオープンした、前泊港フェリーターミナル内1Fにある新しいカフェです。

コーヒーや紅茶などのドリンクをはじめ、手作りスイーツやサンドウィッチ、ランチメニューを提供しています。黒糖ラテがとても美味しいと大好評です。Tシャツなどのオリジナルグッズの販売もあるので、旅の想い出にいかがでしょうか。

【Umi Cafe Iheyaの基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村我喜屋217−27 ポートターミナル内

営業時間:8:00~21:00(不定休)

電話番号:-

URL:https://www.instagram.com/umi.cafe_iheyaisland/?hl=ja

 

Cafe はるまーい

2021年1月にOPENしたばかりのピンク色のかわいい外見が特徴のカフェです。マンゴー、ドライフルーツ、パパイヤなどを栽培している農家さんが経営しています。

伊平屋島産の島野菜や野草を使ったランチメニューも提供しています。看板商品の自家栽年培のマンゴーを使ったジュースやスムージーは100%の搾りたて!果実も入って濃厚な味わいです。

農園で収穫された、新鮮な果物やはちみつなどが購入できることもあります。

 

【Cafe はるまーいの基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村島尻96

営業時間:10:00~15:00(火・水・木曜日定休)

電話番号:050-7115-8282

URL:https://www.instagram.com/haruma_i/

 

 Cafe Fujita(藤田食品)

ランチにケーキ、お土産品までなんでも揃うおしゃれなカフェです。

中でも伊平屋産のもずくを練り込んだ、自家製面の沖縄そばが一押しです。

コーヒーや紅茶、フラッペなどのソフトドリンクの他、泡盛やウィスキー、ビールなどのハードドリンクや酒の肴もあります。

不定休のため、問い合わせしてから行くとよいでしょう。

【Cafe Fujita(藤田食品)の基本情報】

住所:沖縄県島尻郡伊平屋村字前泊464-4

営業時間:11:30~14:00(不定休)

電話番号:050-3690-2615

URL:https://cafe-fujita.business.site/

 

伊平屋村のお祭り、イベント、花火は?

伊平屋島には1年を通して多くの伝統行事があることから「民俗学の宝庫」と言われています。

本章では伊平屋村を代表する行事を紹介します。

我喜屋綱引き

旧暦の6月25日、五穀豊穣を願って行われる我喜屋地区の伝統行事です。

稲作が盛んな伊平屋村では、地元の稲藁で造られた縄を使い綱引きが行われます。早朝から東の「兼久」と西の「内村」に分かれて綱を編み込んでいきます。

綱引きのあとには沖縄相撲やカラオケ大会も催され、観光客も参加可能です。

画像引用元:伝統行事 – 伊平屋村ホームページ

【我喜屋綱引きの基本情報】

開催時期:旧暦6月25日

開催場所:伊平屋村我喜屋公民館前

電話番号:0980-46-2800

URL:-

 

伊平屋ムーンライトマラソン

夕方から夜にかけて行われる伊平屋ムーンライトマラソン。暑さに弱い女性やマラソン初心者でも気軽に参加できるのがこのマラソンの魅力です。

伊平屋島の海沿いの道路を使用したコースは、ほぼ平坦で走りやすく、時間と共に変わる空の色や周囲の風景を楽しむことができます。

マラソンの後は、島内外から迎えたゲストによるステージイベントや、牛汁や泡盛のカクテル「照島パンチ」がふるまわれ、マラソン以外の楽しさもいっぱいです。

画像引用元:大会の魅力 | 伊平屋ムーンライトマラソン 2023【公式】

【伊平屋ムーライトマラソンの基本情報】

開催時期:毎年10月後半の土日(次回令和6年10月19日・20日)

開催場所:伊平屋村

電話番号:0980-46-2867・2177(伊平屋ムーンライトマラソン事務局)

URL:https://iheya-moonlight.jp/

 

いへやてるしのまつり

7月15日・16日の2日間にわたって、愛ランドよねざきをメイン会場に開催されるお祭りです。

島の特産品の販売・展示や、ハーリー競争にバナナボート体験といったマリンアクティビティまで、盛りだくさんのイベントです。2日目の夜には離島最大級の花火が打ち上げられ島民も観光客も一緒になって盛り上がります。

画像引用元:第35回いへやてるしのまつりの開催について – 伊平屋村ホームページ

【いへやてるしのまつりの基本情報】

開催時期:7月15・16日

開催場所:いへや愛ランドよねざき

電話番号:0980-46-2177(伊平屋村観光交通課)

URL:https://www.vill.iheya.okinawa.jp/soshiki/9/944.html

 

伊平屋村がオススメな人とオススメでない人

本記事で紹介してきた伊平屋村の特徴やメリット・デメリットを踏まえて、伊平屋村がオススメな人とオススメでない人を紹介します。

オススメな人

沖縄の原風景が残る離島で静かに暮らしたい人

伊平屋村には昔と変わらない沖縄の風景が残る集落があります。

伊平屋村は田名、前泊、我喜屋、島尻、野甫の5つの集落からなりますが、その中でも昔ながらの村並みが残っているのは我喜屋集落と島尻集落です。

赤瓦の屋根がある民家や珊瑚を積み上げてできた石垣、そこに咲き乱れるブーゲンビリアなど、「これぞまさに沖縄」という原風景が広がっています。

伊平屋村の人口は1,400人程の小さな村で、大きな商業施設もなく繁華街の喧騒とは無縁です。落ち着いた場所で、沖縄らしい風景や文化に触れながら生活したい人におすすめといえます。

 

自然と共存する生活を送りたい人

大自然の中で暮らしたい人にとって、伊平屋村は理想的な環境です。

他のリゾート地のような派手な商業施設はありませんが、素朴な自然が広がる景観が伊平屋村の魅力です。青い海や緑の山々、そして琉球史に関わる歴史文化を持ち、現在でも多くの伝統行事が継承されています。

集落に街灯はなく、夜には満天の星空が広がります。港や岩礁で釣りもできます。伊平屋村では「自然と共に生きる」という、人間の本来あるべきゆとりある生活が送れるでしょう。

 

オススメでない人

子どもを自宅から高校に通わせたい人

伊平屋村をはじめ、多くの離島では中学校までしかありません。伊平屋村の子どもたちは進学する場合、本土にある高校に行くために中学卒業を機に島を出ます。

一人暮らしや寮、親戚の家で暮らす子どもたちがほとんどです。15歳で親元を離れて暮らすことは子どもにとっても親にとっても不安が大きいものですよね。そのため、子どもを自宅から高校に通わせたい人は高校がある市や村を選択した方が良いでしょう。

 

気軽に本土と行き来したい人

伊平屋村から沖縄本島までの移動はフェリーで片道約80分です。飛行機はありません。

移動時間だけを考えれば、伊平屋村はそこまで遠い離島ではありませんが、フェリーは1日に2便のみの運航で、本土からの日帰りは厳しいです。

フェリーの時刻表は以下の通りです。

伊平屋発 運天港着 運天港発 伊平屋着
1便 9:00 10:20 11:00 12:20
2便 13:00 14:20 15:00 16:20

参照元:アクセス情報 – 伊平屋村ホームページ

フェリーは天候が悪いと欠航することがあり、本土での結婚式に出席できなかったという島民の声も。本土との移動手段がフェリーに限られている伊平屋村では、いざというときの移動が不便なことは覚悟しなければいけないでしょう。

まとめ

本記事では、伊平屋村についての基本情報やメリット・デメリットを紹介しました。

伊平屋村は、手つかずの素朴な自然風景や思わず息をのむ青い海、天岩戸伝説があるクマヤ洞窟や琉球王朝第一尚氏ルーツの島であるなどの歴史ロマンあふれる村です。

また地域全体で子どもたちを育てるという考えが根づいた環境であることも、子育て世代にとって魅力的な移住先といえるでしょう。

移住後に後悔しないためには、理想だけでなくその地域の特性を理解し、自分の生活スタイルと合うかどうかを考えましょう。住むところと仕事の確保は最重要です。移住を決める前に旅行や長期滞在をするなどして自分の目で確かめるといいと思います。

少しでも疑問点がある場合は伊平屋村役場に事前に問い合わせしておくと安心ですね。

【伊平屋村役場の基本情報】

住所:沖縄県伊平屋村字我喜屋251

開庁時間:午前8時30分〜12時00分まで、午後1時00分〜5時15分まで

(祝日・休日・12月29日~1月3日を除く)

電話番号:0980-46-2001