移住におすすめの街

沖縄県で住んではいけない場所はどこ?理由とリスクを解説

沖縄県といえば綺麗な海を想像しますよね。実際に旅行に行けば「いつか住んでみたい」と思う人も多いのではないでしょうか。

しかし、夜の歓楽街と言われる地域や警察が多くみられる場所等、居住地としておすすめしない場所もあります。今回は以下の3点を中心にまとめました。

  • 沖縄県の騒音被害が多い場所
  • 治安が悪い場所
  • 台風被害が大きい場所

調べていくと、観光だけでは見えてこない沖縄県の裏側がわかってきました。昼の顔と夜の顔を持つ沖縄県ですが、詳細をまとめたので早速みていきましょう。

沖縄に住む上で注意したい点を解説

沖縄といえば観光地として有名ですが、住む上ではいくつか注意しなければいけません。具体的には以下の通りです。

  • 米軍基地の有無、騒音被害
  • 治安のいい場所、悪い場所
  • 台風による被害状況や対応策等

沖縄県は観光地の反面、事件や事故が多い地域でもあります。米兵による事件や米軍基地による騒音被害等はニュースで取り上げられることも多いですよね。沖縄県といっても、全域に危ない地域が広がっているわけではありません。

また台風被害も多く本島や離島で被害の大きさが違う事もあります。沖縄に居住する上で地域をしっかり調べた上で移住しなければ大変になります。

単身や家族での引っ越しも条件が変わってきますので、最低限上記3つは確認しておくべきでしょう。

沖縄で騒音被害がひどく住んではいけない?要注意な場所

沖縄県では騒音被害がひどい地域があります。特に被害が出ている地域は以下の通りです。

沖縄県中頭郡嘉手納町(沖縄市)

嘉手納町は嘉手納基地があり、その大きさは2市1町に広がります。

出典:沖縄タイムス

2022年にF15戦闘機の退役に伴い、別の戦闘機が相次いで配備されたこともあり騒音被害が非常に目立ちます。騒音による苦情件数は過去最多を記録し、深刻な状況が続いています。

騒音被害を受け、騒音被害の軽減を求めるために関係機関に要請をしていますが大きな改善はされていません。

「爆音に気が狂いそう」「エンジン調整音がうるさくて精神的に参っている」「病気療養で寝込んでいるところを(騒音で)起こされた」といった町に寄せられた町民からの被害の訴えを伝えた。引用:Yahoo!ニュース

酷いときは騒音レベルは100デシベルを越えることもあり、これは電車通過時の音に匹敵すると言われています。

日中だけではなく、夜間も飛行しており睡眠が妨げられることもあります。

一刻も早い対応を望む住民が多い状況です。

沖縄県宜野湾市

宜野湾市には普天間基地があり、オスプレイの話題が出るのもここの基地です。

令和5年4月1日から令和6年3月31日までの苦情件数は316件に上ります。下記の図は2017年に実際に航空機が通ったルートを示しています。

出典:沖縄タイムスプラス

改めてGoogle地図で確かめると主に以下の地域に当てはまりました。

長年、ヘリコプターや航空機の苦情も出ている中、2024年3月14日にオスプレイの飛行も再開され住民への被害はますます酷くなっています。下記は3月15日以降の苦情をまとめたものです。

出典:苦情電話及び基地被害110番(316件)

苦情の内容には22時を過ぎていても米軍機が飛んでいるという情報や、日中に市役所の上を大型航空機が飛んでいるという情報も出ていました。

オスプレイは2023年11月に鹿児島県屋久島沖にて墜落事故を起こしており、しばらく飛行はしていません。

しかし墜落原因として機体の部品に不具合があったと発表し原因が特定できたことから飛行再開をしています。

オスプレイの騒音は100デシベルを越え、人体に影響がある数値とされています。こちらは2020年の動画ですが、実際のオスプレイの様子を捉えています。

動画からも非常に大きな音で飛んでいるのがわかりますね。住民の賛成がないまま訓練を続けており、事態は深刻になっています。

沖縄県北谷町

北谷町の砂辺付近は特に騒音被害が多いとされています。北谷街は下記の図のように嘉手納飛行場との距離が非常に近いです。

出典:嘉手納基地爆音訴訟団

北谷町の砂辺地区は平成29年度の騒音発生数が年間で2万5000回に達したと発表しています。(夜間においては約800回)

平均騒音デシベルは92.7と非常に高い数字です。90デシベルが一般的にパチンコ店内に匹敵すると言われているので、相当大きい音だとわかりますね。

実際の住民の声には体調不良を訴える内容が多くあげられていました。

病気によって1か月以上自宅療養をしていた際にも,爆音によって睡眠が取れず不眠症となって睡眠薬の処方までしてもらいました
引用:嘉手納基地爆音訴訟団

県外からの電話を受けた時に,補聴器をしたままだったのに急に上空を戦闘機が飛んできて思わず大きな声でわあっと叫んでしまい,相手から何が起きたのか,大丈夫なのかと言われました
引用:嘉手納基地爆音訴訟団

北谷町に限らず、嘉手納町等で子供が泣き叫ぶ被害や、障がいのある子供の生活に支障が出たという声も聞かれるので、北谷町でも同じようなことが起こっている可能性が高いです。

航空機が飛行できる時間としては朝6時から夜22時までと決められていますが、実際に守られていない事がはっきりわかっています。

米軍普天間飛行場及び嘉手納飛行場の運用時間については、一九九六年三月二十八日の日米合同委員会における「航空機騒音規制措置」(以下、騒音防止協定という)によって、午前六時から午後十時までとなっている。
引用:衆議院

国をあげて状況を改善を求め続けているも変わらない状況に住民のストレスも溜まり続けています。

沖縄で治安が悪く住んではいけない?要注意な場所

沖縄県で治安が悪いところは以下の通りです。

歓楽街と具体的な場所

具体的な場所は以下の通りです。

那覇市松山付近

那覇市松山は居酒屋やクラブが多く、沖縄最大の歓楽街と言われています。その為、夜間は騒がしく酔っぱらいやキャッチ等の姿が見受けられているようです。

夜の騒音トラブルだけではなく、事件が多い地域でもあります。

那覇市松山の路上で16日、公務員男性(30)がバイクの2人組に現金4万円などが入ったバッグを奪われたひったくり事件で、那覇署は17日までに、窃盗(ひったくり)容疑で本島南部の男子高校生(18)と本島中部の建築作業員の少年(16)の計2人を逮捕した。
引用:Yahoo!ニュース

過去の事件を調べると、ひったくりや傷害事件、強盗事件が起こっていました。

最大の歓楽街でもあり多くの人が行き交う場所ですが、何が起こるかわからないという恐怖を常に持っていなければいけません。

那覇市 国際通り

国際通りは賑やかな観光地の反面、治安がよくないとされています。人が行き交う場でありマナーを守らない人も多いです。

日中は観光客で賑わっており、雰囲気もいいですが夜になると飲み屋を出入りする客も多い為騒音被害も出ています。

沖縄県民も国際通り付近を住まいとして考えることを勧めていません。特に子供がいる家庭は酔っぱらい等の声に眠れない可能性もあります。

沖縄市 コザ

コザは特に夜注意が必要です。米軍も多い地域とされていますが飲み屋や飲食店が多くあり、酔っぱらいが道路で寝ていることも多いです。

コザの治安が悪い場所

コザの道路沿いの写真ですが、ゴミもそのままの状態が多いです。夜は特にパトカーを多く見たという人もいますので、異様な雰囲気を感じるかもしれません。

実際に駐車中の車のワイパーが折られる等、立件される事件も少なくない為、住む場所としてはオススメできません。

米兵が多い地域と具体的な場所

米兵が多い具体的な地域は以下の通りです。

北谷町

北谷町は米軍基地の占める割合は50%を越えており、多くの米兵を見かけます。直近のデータは公開されていませんが、2007年の時点で9,738人なので現在はそれより上まわっている可能性があります。

沖縄署は25日、北谷町美浜のマンション駐車場に侵入したとして、建造物侵入容疑で米海兵隊一等軍曹(34)を逮捕した。
引用;Yahoo!ニュース

米兵が多く毎日ではありませんが、米兵の話題がニュースになることもあります。他にも殺人事件も発生しており、昼夜に限らず事件が起こっているので注意が必要です。

北谷町で米兵が起こした傷害事件のポスト 北谷町で発生した米兵による万引き事件のポスト

 

金武町(要注意)

※金武町は沖縄の地元の人に聞いたところ、ヤバいよということで個人的には要注意の街です。特に家族連れなどは避けた方が無難かと思います。

金武町の約6割が米軍基地を占め、米兵も多くいます。毎年ハンセン・フェスティバルが開かれ、日本人と米兵の交流があり交友関係がしっかりされてます。

しかし基地があるという事もあり、ヘリコプターによる騒音や銃声の騒音被害も少なくありません。

また事件も発生しておりニュースに載る事もあります。

北谷町の米兵による事件をまとめたポスト事件の数は減る事はなく、騒音に関する改善も特にありません。観光としてはアメリカの雰囲気も味わえるのでオススメですが、居住地としては考えない方がいいでしょう。

 

沖縄で台風の被害を受けやすく住んではいけない?要注意な場所

沖縄と言えば、台風が直撃することが多々あります。台風の被害を受けやすい地域は以下の通りです。

沿岸部

沿岸部は台風による高潮や波浪に注意が必要です。なかでも2023年に発生した台風6号による高潮被害は、記憶に新しいですね。

高潮による浸水被害が酷く復旧にかなりの時間がかかり通行止めも多く出てしまいました。

特に満潮時と高潮が重なると低地では浸水の可能性が高くなり、平成9年の台風13号では膝上まで海水が押し寄せた事例もあります。

高台と具体的な場所

台風による強風で建物や樹木が倒れる被害が出る可能性があります。沖縄県大宜味村では比較的高台でありますが、台風により木が倒れた事例があります。

台風6号の強風で、大宜味村の喜如嘉公民館では樹齢130年以上と伝えられているガジュマルが倒れた。
引用:琉球新報

台風により倒れた木を紹介するポスト

特に木が倒れたり、場合によっては車も横転してしまう被害もある為注意が必要です。

市街地と具体的な場所

風のトンネル効果:市街地等の建物が密集した地域では。建物の間を風が通り抜けることで風速が大きくなる現象「トンネル効果」が発生しやすいです。

市街地の那覇市でも台風から離れているにも関わらず、風の影響でエレベーターが止まった事例がありました。

台風自体が強力であるも、追い打ちをかけるように更に被害が大きくなっている可能性が高いです。台風の時は自宅で過ごすことが余儀なくされるでしょう。

インフラ被害:台風によりライカム周辺では停電の被害や車の横転事故がありました。

台風により車が横転している画像をのせたポスト 台風により車が横転している画像をのせたポスト

風の通り道という「トンネル効果」の影響も考えられますね。台風が近づく数日前より風が強くなる傾向があります。

上記の場所はライカム近辺の下記のあたりです。

Screenshot

河川近くと具体的な場所

台風による洪水や土砂災害などが発生することがあります。こちらは名護市の川が氾濫している様子です。

台風により川が氾濫している画像を掲載したポスト

川の水は茶色化しており、道路にまで水が押し寄せています。また満名川が氾濫した際、多くの道路が冠水してしまい住宅にも重大被害が出ました。

台風により川が氾濫している画像を掲載したポスト

台風の規模や線状降水帯が発生するなどの条件で被害も大きく変わります。地盤の緩みから土砂崩れに巻きこまれる事例もあり、川の近くや家付近に山がある人は避難所の場所をしっかり把握しておく必要があるでしょう。

離島地域

離島地域では、台風による交通機関が麻痺し物資の供給ができない事例が発生しました。

特に県内の離島では物流が滞って物資が不足したり、一部で停電の復旧作業が遅れたりするなどして大きな影響が出ています。
引用:沖縄NEWS

島にある物資は非常に限られており、実際の店内の様子は以下の通りでした。台風により商品が欠品している画像を載せたポスト

数か所の離島の中でもフェリーや飛行機の運行が再開されるタイミングはまちまちであり、先の読めないストレスが溜まる可能性が高いです。

観光としてゆっくりできる離島ですが、交通手段が途絶えてしまうと、生活するには厳しいでしょう。

沖縄でスピリチュアル的に住んではいけない?要注意な場所

沖縄ではたくさんの歴史を刻んでいる地域が多い反面、神を祀る場所も多いです。詳しく見ていきましょう。

激戦地と具体的な場所

激戦地として代表的な糸満市です。日本で唯一住民を巻き込んで地上戦が行われた糸満市は、ひめゆり平和祈念資料館等があることで観光地としても有名ですよね。

多くの犠牲者が出た土地でもあり、空気感が違うと感じる人もいます。

中には面白半分で心霊スポットとして探索する人もいますが、生半可の気持ちで訪れることもオススメしません。観光として供養の気持ちで行くには問題ありませんが、実際に居住地と考えるのであれば控えた方がいいでしょう。

神聖な場所と具体的な場所

沖縄県浜比嘉島です。ここは別名「神の島」「最強パワースポット」と呼ばれており、観光客が訪れる場所です。アマミチュー、シルミチューと呼ばれる夫婦の神がいるとされ、子宝祈願や無病息災のご利益があるとのこと。

豊穣・豊漁・無病息災・子孫繁栄の祈願など、伝統的な祈りが息づく神聖な島です。

祈りを捧げる人に出会ったら、直視や見物で祈りを妨げない、騒がず静かにする等をご配慮ください。
引用:琉球スピリチュアルガイド

公式ホームページに注意事項が書いてある通り、とても神聖な場で訪れる人は何か想いを持ってこの島に訪れています。

浜比嘉島の景色を紹介するポスト

現在、人口は約500人前後。年々人口は減っている傾向にあります。神様の島というイメージが強いので騒ぐことも禁止です。居住地としては考えない方がいいでしょう。

沖縄で独自の文化が強く住んではいけない?要注意な場所

沖縄で特に独自の文化が強い地域は以下の通りです。

沖縄県北谷町

北谷町は米兵が非常に多く、日本でありながら、アメリカにいるような感覚になります。

ゆったりとした地域で時間をすごしたいという人にとっては、米兵の姿や米軍の飛行機等を多く目にするので刺激的かもしれません。

沖縄県八重山諸島

沖縄と言えばめんそーれ等方言があるイメージですが、離島は特に方言が多いです。離島の中でも八重山諸島の方言は強く、地元の若い人たちでも理解ができない事があります。

方言が強い世代は高齢の方が多いですが、島に住んでいる以上多くの人は方言で会話していますね。沖縄を感じさせる一つの材料ですが、住むとなると慣れるまでに時間がかかりそうです。

まとめ

いかがでしたか?沖縄県に本気で住むのであれば、治安の状況や台風の被害等をしっかり確認したうえで移住しましょう。今回分かった事は以下の通りです。

  • 米軍基地が近い場所は騒音被害が多く報告されている
  • 那覇市松山付近等、治安が悪い地域もある
  • 台風による被害は地域によって異なる

今回は沖縄県のマイナスな面に注目しましたが、実際は自然も豊かで人の心を穏やかにしてくれる場所でもあります。

移住するには騒音トラブルや台風被害等、デメリット面も考えつつ自分に合った生活ライフを送ることができたらいいですね。